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wab's favorites world & japan

December 2014




V.A. / Caymmi

ジョアン・ジルベルト以前にバイーアの生んだ
素晴らしいシンガー・ソングライターの曲を
その子供たちや有名歌手がとりあげている
多彩な曲をゆったりと聞けるアルバム



Vanessa Da Mata / Segue O Som

ブラジルの人気歌姫のわりとロック寄りのアルバム
マリーザ・モンチのような先鋭感はないが
親しみやすい曲を作ってうたえる庶民的な人
ジョン・デンバーの曲は?だが



Kepa Junkera / Trikitixaren Histria Txiki Bat -
Una Pequena Historia De La
他流試合が続いたバスクのトリキティシャ
(アコーディオン)奏者が地元の音楽に戻って
女声の地声のコーラスをまじえて気持ちよく演奏
ブックレットも豪華



Hikaru Iwakaw Trio / primero

岩川光(ケーナ)、佐藤芳明(アコーディオン)、
林正樹(ピアノ)による軽妙にして闊達な作品
ジャンルを問わない演奏は雰囲気に流れがちだが
そうならないのはリズムを大切にしているからだろう



V.A. / Havana Cultura Mix The Sound Clash

ジャイルス・ピーターソンが声をかけた10名の
DJがセスト・センティードなどキューバの
アーティストをフィーチャー。この種の
ものにしてはリズムや音数の減らし方が新鮮



Simo Lagnawi / The Gnawa Berber

ロンドン在住のベルベル系モロッコ人
しかしやっているのはブラック・アフリカ系のグナワ
グナワのディープな感覚を損なわずに
非グナワの笛や弦・打楽器も効果的に使っている



Neil Young / Storytone

ストリングスやブラスの入ったものと
シンプルな弾き語りヴァージョンと
どちらかしかダメという人でも
いい曲ぞろいなので文句が言いにくいだろう



Martin & Eliza Carthy / The Moral Of The Elephant

fRoots誌の関係者投票2014年間ベストに
選ばれていたので聞いてみた
親娘による直球のイギリス民謡
ゆるぎない歌声とフィドルとギターの饗宴



HK / Les Deserteurs

もともとヒップホップ系の人だそうだが
ここでは古きよきシャンソンに
フランス語によるシャアビの感覚をまじえた
哀愁のポップスで楽しませる



Unaigumi / Unaijima

元ネーネーズの3人に島袋恵美子を加え
沖縄ポップの定番ユニゾン・コーラス
佐原一哉プロデュースで民謡から新作まで
濃厚なやすらぎの音楽



Chris Thiele / Bach: Sonatas and Partitas vol.1

パンチ・ブラザーズのマンドリンマンが
バッハの気楽曲にマンドリンで取り組んだ
企画ものかとあなどっていたが
落ち着いた素晴らしいアルバムに仕上がっている

November 2014



BKO Quintet / Bamako Today

エル・スールさんに教わったマリのグループ
ポット出の人たちではないがストリート感覚満載
マリのマンデ系の多様なスタイルの音楽を
高度に洗練された編曲で演奏している



Tony Allen / Film Of Life

アフロ・ビートのドラムの創始者のポップな最新作は
フランスの制作チームによるもの
クールなドラムと語るような歌声と多彩な曲調
デーモン・アルバーンも1曲うたっている



King Isoba / Wicked Leaders

ガーナではヒップホップ的な文脈で
活動していた人だそうだがここではダミ声で
写真にある弦楽器コロゴを民謡風に弾き語り
選挙のときだけいい顔の政治家の歌は日本も同じ



Vasen / Live Pa Gamla Bion

ニッケルハルパ、ヴィオラ、ギターによる
トリオのライヴCD/DVDをライヴ会場で買った
故郷や家族や友人知人に向けて
質の高い音楽が演奏されることの幸せを実感

October 2014 



Sondorgo / Tamburocket
Hungarian Fireworks
クロアチア系ハンガリー人中心の弦楽器集団
トルコ伝来とされるタンブーラはマンドリン的な音
各種サイズのタンブーラ・アンサンブルで
バルカン北部やハンガリー南部の音楽を



Shigeri Kitsu / Shigeri Bushi

太鼓と歌という近年のトレード・マークの作品は
ひとつだけだが、プロデュースの青柳拓次と
細野晴臣共作のオリジナルや全国各地の民謡を
俯瞰する姿勢は彼女ならでは



OqueStrada / Atlantic Beats Mad'in Portugal

ファドとマヌーシュ・スウィングそのほかが
合体したような音楽で人気のグループ
軽快なノリのある歌と演奏は
ポルトガルの音楽にしてはずいぶん珍しい



Diego El Cigala / En Vivo Vuelve El Flamenco

キューバ音楽やタンゴからフラメンコまで
他流試合が多かったが今回は生フラメンコ
他流試合では重く聞こえる彼の声が
軽く聞こえるからフラメンコは深い音楽ですね

September 2014 



Hugo Fattruso y Rey Tambor / No Brazil

ウルグアイのアフリカ系打楽器音楽カンドンベの
スタイルを借りたブラジル音楽の解釈と
ウーゴの多彩なピアノが楽しめる
カンドンベとサンバの関係などにも思いをはせて



DAM / Dabke On The Moon: Nudbok Al Amar

イスラエルのパレスチナ人による
ヒップホップ・グループの2012年作が国内盤で
彼の地の山岳民謡ダブケを意識しつつ
ルーツ・ラップとでも呼びたい音楽を展開している。



Shin Sasakubo / Chichibu Youhai

秩父の伝承歌の数々をよみがえらせたアルバム
明治以降の作業歌が多い
ギターのうまい変わった声の親戚のおじさんの歌を
子供のとき聞いてすごい印象に残った感じの作品



Shirasaki Emi & Touhogumazuri Allstars /
Mazurowanu Tami
白崎映美が上々颱風やソロ活動で
培ってきた音楽の要素を投入して
震災以後の東北に対する思いを形にした
多彩な演奏と歌に心がふるえる



Misako Ohshiro / Kanawta

愛唄と書いて「かなうた」
60年代のシングル、70年代のビクター録音
90年代の未発表録音などで構成した2枚組
沖縄民謡の陰影艶を感じさせる歌声



Robert Plant / Lulluby and...The Ceaseless Roar

ジャスティン・アダムスやジュルデー・カマラが前にでる北西アフリカ路線の曲もあるが
基本的には「エンブレイス・アナザー・フォール」に
見られるようなプラント流イギリスのロック

August 2014 




Mayra Andrade / Lovely Difficult

欧米のクラブ/オルタナ寄りの作品集
テテ、ヤイル・ナイムらの曲もとりあげている
カーボベルデ色は薄れ、マリーザ・モンチみたいな
曲もあるがポップな存在感は増した



Tiken Jah Falkoly / Dernier Appel

コートジヴォワールのレゲエマン
メッセージ色ある歌をとても聞きやすい
ルーツ・レゲエ・スタイルに仕上げている
西アフリカ色の味付けもそこかしこ



Jiri Pavlica & Hradistan / Vteriny Krehke

チェコの民謡グループの久々の新作
女性歌手+男声コーラス+主に弦系の演奏
以前からあったセミ・クラシック志向がポップな
プログレやミュージカル的にも聞こえる



Ricardo Leyva y Sur Caribe / 25 Veces Fiesta

キューバ東部サンティアーゴのティンバ・グループ
メレン・スールというのがこの人たちのスタイル?
メレンゲやバターチャやボンバなどもやっている
ハバナの人たちとちがう毛色の下世話さ


Puerto Rico All Stars / Echando Candela

だいぶ前に入手したいかにもなサルサ・アルバム
ぱっと見の新しさは感じにくいかもしれないが
けっこう渋めのソンなんかもやっていて
力量のある豪華な演奏か楽しめる



Zomeki / Vol. 5

ほとんどリズムだけの音楽をCD化して
ビジネスとして成立することを証明したのがえらい
徳島県人でなくても血が騒ぐ人が多いでしょう
斉唱の歌やかけ声もなまめかしいです



Namgar / Nomads Of The Steppe

ソ連のブリヤート自治共和国というか
中央アジアの民謡やホーミーに伝統楽器だけでなく
ロック的な演奏がついているのが意外にはまる
10月には来日公演もあるので楽しみ

July 2014 



Trio Esperanca / Doce Franca

ブラジルの姉妹コーラス・トリオの新作は
シャンソン、フレンチ・ポップ集
いつもより演奏つきのものが多く
ブラジル風味は少ないが良質は変わらず



Gilberto Gil / Gilberto'S Samba

タイトルのジルベルトスは自分だけでなく
ジョアン・ジルベルトや息子たちのことも意味する
ジョアンの愛した曲と正面から取り組んで
まがいものにならなかった稀有な例



Jorge Drexler / Bailar En La Cueva

いつもより厚めの演奏が多い南米屈指の
シンガー・ソングライター4年ぶりの充実作
カエターノ、アナ・ティジュ、ボンバ・エステレオ、
カジェ13など南米のゲスト多し



Kasai Allstars / Beware The Fetish

コンゴトロニクスのシリーズも早いもので5作目
カサイ地方各地の音楽をベースにした
多彩なリズムがコンゴ音楽の常識を覆す
親指ピアノからコーラスまでたっぷりの2枚組



Aca Seca trio + Diego Schissi Quinteto/ Hermanos

アルゼンチンのフォルクローレと
タンゴの俊英グループの共演ライヴ
ヨーロッパ/クラシック色濃い演奏だが
新大陸らしさがにじみ出るリズムは隠せない


June 2014 



V.A. / African Gems

60年代から70年代にかけて(一部80年代)
主に中部アフリカ各地で録音された音源
管楽器や木琴類が中心の演奏は
リズム面でも音響的にもきわめて興味深い



Chucho Valdez / Borde-Free

1年前のアルバムを紹介するなすみませんの遅さ
ですがこの人のアルバムにしてはジャズとキューバ音楽がほどよくパッチワークされアメリカ先住民が
キューバに逃げてきたという設定も楽しめるのでは



Oreka TX / Silex

棒で板を叩くだけのバスクの打楽器
チャラパルタの2人組の新作
同郷のゲストを歌や笛に招いて
聞きやすい民謡ポップスの仕上がり



Kronos Quartet / A Thousand Thoughts

現代音楽の弦楽四重奏団による
これまでのワールド共演曲と新録をまとめたもの
ブルガリアン・ヴォイスのように相性のいいものから
ちょっと?なものまで間口の広さに驚く



Ana Alcaide / Como la Luna y el Sol

2007年録音のリイシュー
セファルディック・ミュージックをアニソン声で
在スペインの歌手なのになぜかスウェーデンの
楽器ニッケルハルパを弾いてます



Kaori-Ne / Daikoku Mai

木津姉妹の妹かおりの歌に笛とギターとピアノと
打楽器の演奏をつけて主に民謡を
基本的にポップス的な枠組みの音楽だが
素直な歌声が生きている



Kristoff Silva / Deriva

ブラジルのミナスの音楽家にはなぜ柔和な
声と不思議なリズム感覚の人が多いのでしょう
電子音と生楽器の音の組み合わせがていねい
これも昨年のアルバムで遅くてすみません



Pandrum / Cafe Na Praia

スティールパン、ギター、ドラムの編成で
サンバやボサノヴァやオリジナルを淡々と
これからの季節のBGMとして
重宝できそうなくだけた音楽です



Yoshida Youhei Group / Smart Citizen

J-Popですがジャズやブラジルやクラブ系や
クラシックを通過した演奏
はっぴいえんどや渋谷系に連なる感覚
ソングライティングの才能を感じます



Shintaro Sakamoto / Let's Dance Raw

諷刺精神に富んだ歌と
さまざまなリズムを援用した演奏
シュールなスティール・ギターの響きは
SF的悪夢の世界への明るい警鐘でもある

May 2014 



La Rue Ketanou / Allons Voir

マヌ・チャオがオヤジ度を増して
3人でやってきたらこんな感じでしょうか
フクシマやチェルノブイリ言及の歌もあり
筋金入りのナマっぽいカッコよさ



Irene Preta / Irene Boa

去年出たアルバムですが遅まきながら
ブラジルのミナスの若手だそうです
アドリアーナ・カルカニョットがストリングスで
アブストラクトなポップスをうたってる感じ


Nancy Ajram /

コケティッシュな歌い方は出産後も相変わらずという
意味では風貌はともかく松田聖子みたいなもの?
スローな歌が安定してうたえるようになったのが
大きな成長でしょう



Toumani Diabate & Sidiki Diabate / Toumani & Sidiki

コラ(ひょうたんハープ)の名人と
祖父の名前をつぐ息子との共演作
きれいな弦楽器の響きに
西洋の和声の感覚もこっそりしのばせて



Santana / Corason

フアネスにロス・ファブロソスにピットブルに・・・
人気者総出演のにぎやかなラテン・ロック・アルバム
「オジェ・コモ・バ」もダンスホールで再演
この歳でやる気まんまんなのがえらいです

April 2014 




Lisa Lestander / Sanger Fran Norr
(この映像の曲は含まれてません)
スウェーデンの民謡を
ジャズ系のミュージシャンとしっとり
クラヤというコーラス・グループでの活動より
郷愁を感じさせる仕上がり



V. A. / Criollismo A Paso Llano
https://www.youtube.com/watch?v=9VYyk4nhpks
ペルーのクリオーヤ音楽の中から
ペルーの馬やカウボーイ(チャラン)
がらみの曲を人気歌手がうたう
多彩だけど朴訥なリズムがくせになる



Raduza / Gaia

チェコの力強いオルタナ歌手の最新作
ギターやアコーディオンやピアノ伴奏で
スラブ系の哀愁のメロディをうたう
今回はレゲエのリズムも使っている



The Norwagian Radio Orchestra & more /
Symphonic Taraab
北欧のオーケストラとザンジバルの
ターラブのミュージシャンの共演
ある種のシンフォニックなプログレとして
おもしろく聞ける

March 2014 



Zaanzibara 8 / Rajab Suleiman & Kithara

去年買って聞き忘れていたアルバム
カルチャー・ミュージカル・クラブの
若手集団によるターラブやキドゥンバク
エシ゜フト歌謡やアンダルス音楽との関連も印象的



Mamani Keita / Kanou

マリ出身の在仏歌手
ジェリ・ムサ・クヤーテや
マルク・アントワーヌ・モローと組んだ
アレンジがポップで新鮮



Jovi Joviniano / O Outro

リオの打楽器奏者でソングライターとしても
活動してきた人がマルコス・スザーノと
共同プロデュースで発表したアルバム
編曲のおもしろいポップな曲が楽しめる



Joe Driscoll & Sekou Kouyate / Faya

ニューヨークのラッパーとセネガルの
バ・シソコのコラ奏者による企画作
半分どうかなと思いつつも
クラブ・ミュージック的に聞けるところもあるかと



Tinariwen / Emmaar
https://www.youtube.com/watch?v=IFtmB2U3Clo

政情不安なサハラ砂漠を離れて
アメリカの砂漠ジョシュア・トゥリーにての録音
レッチリのメンバーなどもひかえめに参加
音に貫録が出てきた



Quique Sinesi / Hikaru Iwakawa
https://www.youtube.com/watch?v=IF6aiz4fDPk

ギターとケーナやシークによるインスト
ふたりのオリジナルを半々に配し
フォルクローレを基礎にしながら
クラシックやジャズにも聞こえる美しい作品集



Seun Kuti & Egypt 80 / A long Way To
The Beguinning
ジャズ界のロバート・グラスパーとシェウンの
共同プロデュース
ラップやコーラスやブラスのリフの工夫が
持ち前のグルーヴ強化に貢献する名作



Angelique Kidjo / Eve

ジャズ・ギタリストのリオネル・ルエケ
ドクター・ジョンやクロノス・カルテットら
多彩なミュージシャンに負けない疾走
久しぶりに健在を感じさせる



Ana Tijoux / Vengo

アンデスのフォルクローレなども
サンプリングするチリの社会派ラッパー
メロディアスな曲をまじえて
南米のポップスとしても聞ける作りに



Hassan Hakmoun / Unity

久々のスタジオ録音ということで
気合いの入ったロック・グナワ
ポップな味付けを考えないで
ストレートにグナワに徹したのがよかった

February 2014 



The Gloaming / The Gloaming

アフロ・ケルト・サウンド・システムの
イアーラー・オ・リナード、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルら5名によるケルトのスーパー・グループ.
甘きに流れる寸前のアンビエントなケルト音楽



Taboussize - Niger / Mamar Kasey

十年以上欧米でも活動している
ニジェールのグループの緻密なグルーヴ
フラやソンガイのリズムも使っているので
マリの音楽に通じるところもある



Lopez * Diaz

ペルーのリマの下町のムシカ・クリオーヤを
受け継ぐ人たちのシリーズ3作目
ディープな泣きの女性歌手と渋い男声歌手
酒場の喧騒にも負けない力強さ



Campos * Nicasio

もう一枚同時発売のムシカ・クリオーヤ
こちらはペルー・ネグロ他で活躍する
アフリカ系家族によるフェスティーホなどを収録
キューバ音楽との関係も想像したくなる




Juego de Siempre/ Anna Hoffman &
Romancero Sefardi
ロシア在住のセファルディ歌手の昨年作
中央アジア、インド、フラメンコ、アンダルース音楽と
多様なサウンドはセファルディでは新機軸
この種の音楽でアイドル声なのも珍しい



Galiza / Kepa Junkera

バスクのコラボ王ケパ・フンケラ
今回は同じスペイン内のガリシアの人たちと
王道のケルト系から充実の地声コーラスまで
ブックレット仕様の豪華2枚

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